ホロー荘の殺人/名探偵ポワロ

ロンドンからそう遠くはないが、田舎らしい土地にホロー荘はあった。
週末を別荘で過ごそうとやってきたポワロは、付近のホロー荘に住むサー・ヘンリー・アンカテルとその妻ルーシーから午餐の招きを受ける。ヘンリーとポワロは、ヘンリーがバグダッドで高等弁務官を務めていた時代に知り合っていたのだった。
ホロー荘にはアンカテル家の親族ー芸術家のヘンリエッタ、医師のジョンとその妻ガータらも集まっていた。
翌日の昼食に誘われ再び屋敷を訪れたポワロは、プールの側でジョンが撃たれて倒れているところに出くわす。すぐ側には銃を手にしたガータ、それからアンカテル家の人々が揃っていた。
ガータは呆然としたまま「ジョンは撃たれていた」と呟くが…

(以下少しだけネタバレ)




田舎で静かに過ごそうとすればするほどポワロの身辺は慌ただしくなるのが常。
自分の髭と同じく植木を整えていたのもつかの間、昼間から銃の試し撃ちをして遊ぶアンカテル家からの誘いを受けてポワロはホロー荘へとやってくる。
ここまで見て、(サー・ヘンリーの顔、どこかですごーくよく見た顔だな…)と思って調べたら、グラナダ版『シャーロック・ホームズ』の2代目ワトスン役エドワード・ハードウィックだった。ワトスン!!!!

さらにルーシーの忠実な僕で、一筋縄ではいかない執事のガジョンは『ジャッカルの日』のジャッカル役エドワード・フォックス。豪華だなあ!あまりにも強そうな眼差しなのでこの人が犯人なのでは…??と思ってしまう(笑)。いや、この事件は容疑者があちこちにいすぎる!!

冒頭でヘンリエッタがジョンと愛人関係にあることが明示されるのだが、彼らは全てにおいて少し不器用なガータを裏切りどこか見下しながらも、彼らなりに愛していることが伺える。ガータはジョンを崇拝しきっていて、ガータと親友でもあるヘンリエッタはそんな彼女を嫌いになれずにいるのだ。
そんな複雑な思いを抱えた人々の行動が、事件を迷路へと導いていく。

ちょうどこの前に映画版『オリエント急行の殺人』(1974)を見て、アルバート・フィニーのポワロも見たのだが(全然聞き取れなかった!これがベルギーフレンチなまりなのだろうか)、こちらのポワロはかなりの神経質で、デヴィッド・スーシェの方は何というか愛らしさがあるなあと思った。
ちなみにアルバート・フィニーはこのポワロでアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たしている。最近だと『チャーチル』のチャーチル役や、007『スカイフォール』でボンドの生家スカイフォール屋敷の番人をしていたキンケイド役が記憶に新しいところ。

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