Doctor Who arrived!/Season6-1 Christmas Carol

Doctor WhoのDVDが、イギリスからやっと届いた―!!


11代目ドクターとスティーヴン・モファットの脚本が気になっていたので、Season5と6、あと去年のクリスマススペシャル、マットが出演したBBCの政党ものドラマParty Animalsも注文。先に届いたのが6のDVDだったので、11代目登場時を見るのはちょっとだけ後になりそう。 とりあえずSeason6-1、2010年のクリスマススペシャルとなったChristmas Carolを視聴しました。
えーと…うっかり泣いた…(涙)。


Doctor Who:Season6-1 Christmas Carol

クリスマスの夜のこと、大勢の客を乗せた宇宙旅客機が、とある惑星の大気の影響で航行不能に陥っていた。そのデッキに駆け付けた新婚旅行中のエイミーとローリー。エイミーはドクターにすぐさま連絡を取り、助けを求める。
連絡を受けたドクターはその惑星の大きな屋敷に侵入。屋敷の主はカズラン・サルディックという偏屈な老人だ。彼は所有する機械で雲を操ることができる唯一の人物だったが、ドクターの訴えにも関わらず「そんなのは知ったことじゃない」と冷たくあしらう。
クリスマスをなぜか酷く嫌うカズランに、その過去を変えて旅客機を救ってもらおうと考えたドクターは、ターディスでタイムスリップし、少年時代のカズランに会いに行く。果たして彼はカズランの心を変えることができるのか?

映像特典で撮影の裏側が約一時間ほど収録されている。
クリスマススペシャルとあってゲストも豪華。年老いたカズランを演じるのは、『ハリー・ポッター』で二代目ダンブルドア校長を演じたマイケル・ガンボン!そしてカズランの屋敷地下に冷凍保存されて眠る美女アビゲイルは、ウェールズ出身の若いメゾソプラノ歌手、キャサリン・ジェンキンス。

モファットは「Doctor Who版の、ディケンズの『クリスマス・キャロル』をやりたかった」そう。
実際9代目ドクターはディケンズにも会っており(05年)、その時のテンションを見る限り相当なファンみたい。その下地を踏まえて、11代目ドクターもディケンズを真似て、過去の亡霊を演じることに。セットもメタリックな要素を生かしながらも、どこか古めかしいヴィクトリア朝のイギリスを思わせる。あの雲を操る機械はまるでスチームパンク!(実際これが違う星なのか地球の未来なのかがよく分からない…)
ドクターは何と暖炉から転がり落ちながらの登場!!何ともクリスマスだなあ。
彼の名言もここで語られる。
The Doctor: Nobody important. Blimey, that's amazing. Did you know that in 900 years of time and space I've never met someone who wasn't important before?
「貧しい人々に価値はない」と言い放つカズランに向かい、小さく笑って「価値はない?へえ、そりゃすごい。900年の時空の中で、僕は価値がないなんて人に今まで会ったことがない」と呟くあのシーン。うわー、これが見たかった!

暗い過去に捉われているカズランを見抜いたドクターは、少年時代のカズランと楽しいクリスマスの思い出を作ろうと奔走。ところで、サルディック家の地下には、貧しい人々の家族がローンの担保として冷凍保存されていた。ドクターたちはひょんなことからスリープから目覚めた女性、アビゲイルと出会う。カズランの父親が実権を握っている間は地下に閉じ込められざるを得ない哀れな彼女を見て、少年カズランは「毎年クリスマスにはドクターが来てくれるよ!」と勝手に約束をしてしまう。
面食らいながらも、結局毎年アビゲイルの元を訪れることにしたドクターは、わずかな一夜を彼らとともに過ごすが…

アビゲイルと成長したカズランの純愛と、家業を継ぐ決意をしたカズランから突き放されるドクターが切なくてたまらない…(涙)。
撮影の裏側を見ていて、スペシャルのせいかセットはかなり頑張っているけど、基本は本当に低予算で作られているドラマなんだなあと思った。その分制作陣の工夫があれこれとみられて面白い。ドクターたちが乗った空を飛ぶそりのシーンもブルースクリーンや人形を使って上手く作っている。
モファットが少年時代に怖かったという「サメ」も重要なポイントとして登場。楽しみながら書いた感じが伝わってくる。
最後にアビゲイルが歌うクリスマスキャロルの歌は、作曲家がオーダーを受けた二日後に締め切りだったそうで、何とも大変なことだと…(笑)。でもあの歌のおかげで、印象的なシーンに仕上がっています。
「マイケル・ガンボンと一緒にやれるんだ!」と興奮するスタッフとマット、台本読みのシーンではいつも通り落ち着きないながらもマイケルに椅子を引いて上げるマットの姿も見えて「よかったねえ…」と言いたくなった。
それにしても何故エイミーとローリーはまたあの格好だったんだろう(キソグラムと、ローマ兵)(笑)。

すべてが終わって、ターディスに乗り込む前に「大丈夫?」とドクターに心配そうに尋ねるエイミーがいいなあ。それに対して答えるドクターの言葉も寂しいけど好き。
The Doctor: Everything's got to end sometime. Otherwise nothing would ever get started.  
「すべてはいつか終わるんだ。そうじゃないと、何も始まらない」

ドクターの運命を示唆しているような言葉だな、と思ってまた泣けた。
限りある時を生き、明るいクリスマスを過ごすたくさんの人々に、幸あらんことを。

主役たちの予告編


主役3人がクリスマスキャロル歌います
これただの酔っぱらいだよおお!!!

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