北欧ところどころ7 折り返し地点にご注意(OSLO)

■13,Sep,2012 (4日目:オスロ)

前回まではこちら。
追記。オスロのホテルは前日よりは古めの内装だったが、まあまあの広さ。北欧の宿命かシャワーブースのシャワーヘッドがとても高い位置にあり、まるでホビットみたいな気持ちになった。
とりあえず寝られることに安心したら突然アイスが食べたくなって、近くのコンビニまで走って出かけてから寝た。

翌朝、オスロからストックホルム行きの飛行機は午後の便だから、昼までぶらりとオスロを見て回ることにした。あんまり街の知識はなかったけれど、ムンクの美術館もあるらしい。残念ながら今回は時間がないので、駅からも近いオスロ大聖堂を見に行く。目抜き通りのカール・ヨハン通りを歩いて、途中小さなマーケットを横目に通り過ぎると、街の中心部に教会が突如顔を出す。









この大聖堂は、国教の福音ルーテル派の総本山なのだそう。17世紀末に建てられたが、何度か火事に遭って再建されているらしい。それでも荘厳なステンドグラスとパイプオルガンの重量感はやはり時代を感じさせる。パイプはなんと6千本もあるらしい。音が出たらさぞ迫力があることだろう。


しかし何より教会のありがたいところは、座って休めるところだ。しばらく長いすに座ったらもう二度と立ち上がれないんじゃないかと思ってしまう。フランダースの犬とネロ少年みたいに。これはいかん、と何とか椅子からお尻を持ち上げた。
雑貨店を冷やかしつつ、歩のような足取りでぎりぎりでホテルに荷物を取りに帰る。

駅前は大通り。空はどこまでも青い


オスロ中央駅から空港駅までは高速列車で約20分。バスでは40分くらい。私はバスで向かった。距離が近いのですっかり安心して、空港内をぶらつく。…余裕は実際、あんまりなかった。厚着をしていたのだが空港内はかなり暖かく、ちょっと歩いたらへろへろになってしまった。飛行機も45分遅れになったので、軽食をつまんで上着を脱いだ。

バスターミナルは大きなバスがたくさん

空港内の謎の回転寿司屋
問題はストックホルムで、お世話になっている友人の娘さんと会う約束をしていたことだった。待ち合わせの時間まで、どう考えても30分しかなかった。ホテルの場所すらすぐには分からないのに、果たしてちゃんと間に合うのだろうか?
もう一つまずいことに、携帯はWi-Fi環境でしかつながらないようにしてあったし、通話もすぐにできない。向こうの空港に着き次第、Wi-Fiでメールをするしかない。

飛行機に乗って、無口だけど親切な隣の乗客にコップを置く場所を教えてもらい(テーブルの倒し方がよく分からなかった)ほっこりして、着きましたスウェーデン!ストックホルム。
外はきっと寒いだろうなと思い、上着を探そうとした瞬間はっと青ざめた。
ダウンとマフラーをオスロ空港の荷物検査置き場に全部忘れていた。
屋内が暑すぎたから!!
なんということだ。9月のストックホルム、夜は冬の寒さになってしまう。
でも時間はない。駆け足で街までの電車に乗り、何とかホテルにたどり着く。事前にメールで約束の時間を遅らせていたので、ホテルで友人の娘さんに会うことができた。すでに疲労の色濃い私に彼女は「大丈夫?」と尋ねてくる。
「大丈夫(たぶん)。ところでダウンを置いてきちゃったんだけど…夜は冷えるよね??」
「えっ…うん」
ですよね~~~~(涙目)


つづく。

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